高菜パスタでも作ってみなよ

  • 比較的簡単で、そしてうまいパスタの作り方おしえます
  • 材料 2人前
    • 豚ひき肉 150gくらい
    • 高菜(みじん切り) ひとつかみ
    • しめじ 1パック
    • 生姜ひとかけ みじん切り
    • ごま油 大匙1
    • 砂糖 大匙1
    • 醤油 大匙2
    • みりん 大匙2 なくてもよい
    • 日本酒 お玉一杯
    • うまみ調味料 ほんだしでも中華味でも 小さじ1/4くらい いれなくてもよし
    • 鷹の爪 好みに応じて 結構たくさんいれていい 小さじ1〜2くらいかな
    • ごま
    • シソ(あれば)
  1. フライパンにサラダ油をひいて生姜とひき肉を温度が上がる前に入れる。弱火。中火以上だとひき肉がぽろぽろにならない。
  2. おはしでよーくかき混ぜてぽろぽろのそぼろにする ひき肉から出た油が透き通ってきたら高菜と鷹の爪を投入して肉と高菜を炒めながらよくなじませる
  3. 醤油、酒、みりん、砂糖、うまみ調味料で味をつけ 同時におたま2〜3杯の水を入れる わりとしゃぶしゃぶした感じでよいっす。シメジを入れて、5分くらい中火でぐつぐつ。
  4. 味見。高菜から塩っけがでるので、あんまり塩はつよくしないでよいけれど、物足りなかったら塩少々。水気がなかったら水を少し足す。汁っ気はひたひたより少し少ないくらいがベスト。
  5. ごま油投入。ひと混ぜしてソースは出来上がり。火止める。
  6. ゆであがったパスタをソースにいれて、火はつけないでまぜる。
  7. お皿に盛ってゴマをたくさん振りかける。好みで粗びき胡椒も。シソの千切りがあればなおよし。
  8. ビールといっしょにいただきましょう。
  • ちなみに調味料の量は、わりといい加減なんだよね。いつも測ってないので。味見命。材料そろわなくても気にしない。肉、高菜、酒orみりん、鷹の爪、ごま油、さえあればオッケー。問題なし。
  • このみりん、ちょっと高いですが煮物がめちゃめちゃおいしくできます。醤油、酒、みりんお玉各1杯、砂糖大匙1で煮汁を作ればぶり大根最高。

[rakuten:e-saketen:808310:detail]

私に似たひとを探すには

  • 一年に一回位は自分を見つめなおすために、将来を見据えて未来予想図のようなポジションエントリー(という言葉があるかどうか知らないけれど)を書いてみたいと思い立ったので書いてみる。
  • 誤解を恐れずに言えば、戦後から、だいたい十五年くらい前までは、一般の人が科学技術に希望する未来の形は、戦前からさほど変わっていなかったのではないかと思う。携帯電話、犬や猫の言葉の理解、増殖路、自動翻訳、無人交通、etc...  携帯電話のようにかつてそれを望んでいたことすら忘れてしまうほど現代の生活に浸透した技術もあれば、自動翻訳や無人交通のように道半ばの技術もある。一方、動物の言葉の理解のように、まるで実現もしなければその存在意義すら忘れられている技術もある。
  • もうひとつ、この手の未来予想では必ず登場するにも関わらず、実現の兆しすらないのが、掃除や料理や子育てなどさまざまな家事をこなす万能お手伝いロボットである(自律的に掃除をするロボットはちょっと前に話題になったね)。科学技術庁が1960年に描いた「未来の階段」では以下のような電子家政婦(電子化政府じゃないよ)の実現が予測されている。

主婦がテープレコーダーに一日の仕事を吹き込むと、電子家政婦が洗濯、皿洗い、レコードかけ、炊事、押し売り撃退、子どもの番等の62種類の仕事をこなす。 費用さえ惜しまなければ、今の日本の技術でも可能である。21世紀の家庭は、中流までオートメーション化が進むことが予想される。

  • 中流階級が日本でもだんだんマジョリティでなくなっているというのはおいといて、(財)未来工学研究所の平成9年(ちょっと古いけど)の未来予測でも学習する家事ロボットは登場する。(http://www.iftech.or.jp/publicity/h12/h12_05.pdf, なんなんですかね、未来工学研究所って) 今だったらテープレコーダーじゃなくてNintendo DSをインターフェースに使うんでしょうかね。それともケータイかな。
  • 自律的に多様な仕事をこなす人型ロボットというのは我らドラえもんガンダム世代の理系人間はあこがれてやまない夢である。ホンダのASIMOの人気っぷりをみれば、 理系でなくとも知能的な二足歩行ロボットというのが普遍的なあこがれであるというのはよくわかる。人間そんなに楽しちゃいかん、というお角違いな批判をするつもりはないけれど、僕の意見では、この手のロボットは実現しない。多用途で汎用的な物理デバイスというのは、なんだかとても便利に見えるけど、実際には便利じゃないと思うからだ。
  • この手の話題でよく引き合いにだされるのが、汎用発動機(モーター)という概念である。その昔、一家に一台、汎用モーター、という考え方があったらしい。*1まだモーターが最新技術であり非常に高価であったころ、耕運機や洗濯機や汲み上げポンプや起重機など、さまざまな機器に接続可能なインターフェースをもつ汎用モーターが存在していたらしい。それなりに説得力のある設計だけど、今はだれもそんな七面倒くさいことはしない。今では洗濯機にも耕運機にもそれ専用モーターが装備されているのがあたりまえなのだから。汎用的な物理デバイスというのは、使う側の操作やメンテとしては高コストなんだ。
  • 家事ロボットというのは汎用モーターと同じ路線にある希望的観測である。家事をアシストする専用の機械というのはすでに洗濯機、掃除機、食器洗い機などで実現されているし、インターフェースとしては完成している。これらの機器のデザインや機能に大きな進化はもう何十年もないからね。ひとつのデバイスに汎用化を目指してごちゃごちゃと機能を詰め込むという設計戦略は、十徳ナイフやソフトウェアを詰め込みすぎたwindowsパソコンを見れば、醜悪なユーザビリティにしかならないことがわかる。だから万能家事ロボットはきっとろくでもないだろう(まだ見ぬiPhoneはどうだろう? アレがどんな機能を持っているのかしらないが、あれこれと雑多に機能をつめこんであるならば、僕はアレがiPod程にcoolである可能性はそんなに高くないんじゃないかと思っている)
  • ずいぶんと回り道をしてしまったけど、僕がこのエントリーで本当に書きたかったのは、人間の実世界での活動を汎用的にアシストしてくれる物理デバイスの話ではなくて、人間の情報にまつわる活動を汎用的にアシストしてくれるソフトウェアやサービスの話だ。あれだけ汎用性をけなしておきながら、まだその夢を捨ててはいないんだ。
  • 未来予想的文脈でいえば、これは電子秘書と呼ばれるものだ。同予測に登場する電子秘書的なものは以下の三つである。

電子計算機が計算速度や記憶容量を増し、ある一定の条件を与えることにより、ある事件に対する一般的な法律上の解答を即座に与えてくれる人工頭脳ができ、重役室にその機械を導入し法律顧問の代わりをすることも考えられる。

21世紀には音声タイプライターを通じて、空席になった支店長の後任に誰がよいかは、ただちに回答が出てくるだろう。これは経営者・管理者それ自体である。

電子計算機を導入することで申請の許可すべきか否かの場面で、より正確に、より迅速に「許可す。条件は何々」という答えを与えてくれるであろう。裁判所においても、法律、判例等から演繹的、帰納的に判決の原案が作成され、裁判官はその原案をもととして判決文を厳かに書き下すようになるのもユメではなく技術的には可能である。

  • 理想論を考えよう。「私の意思決定を完全にアシストしてくれる完全な電子秘書」とは何か。その構成要素として以下の4つを考えた。
    1. 世界に関する完全な知識を持つこと。つまり世界に存在するすべての事実を記録していること。
    2. 世界に関する完全なシミュレータを持つこと。任意の仮定を入力として発生するイベントの想定される帰結を出力できること
    3. 私に関する完全な知識を持つこと。私が生まれてから世界に入力された情報と、世界に出力した情報をすべて記録していること。
    4. 私に関する完全なシミュレータを持つこと。私に入力される任意の情報について、私が出力する情報を決定する関数-もうすこし人間的にいえば主義・主張・性向・行動原理-のコピーを持ち、それをなぞれること
  • 1はgoogleの目指すところである。道半ばではあるが。ともあれ、彼らはその実現にむけて頑張っている。2はAgent-based simulationの考え方が近い。でもこれもまだまだ道半ば。3はライフログ(life log)、あるいはマイライフビッツ(my life bits)と呼ばれるものに近い。DARPA(米国防総省)はlife logプロジェクトを打ち切ったとしているが、まあきっとサブマリンでやっているのだろう。
  • 乱暴を承知でいえば、これらの三つは、物理的あるいは論理的な計算パワーと巨大なストレージが解決する問題である。「完全」というタームの緩和が許されるならば、これらは実現可能なのだ。というか、つつましやかではあるがすでに実現されている。では4の実現はどうするか。
  • 人間の感情や理性のようなものを計算機上に実現するのは不可能だが、collective intelligence(集合知)は、私に似た人間はどのような決断を下したか、について有益な情報を教えてくれるという意味で、4の実現に資する、というのが僕の主張である。パーソナライズされたsocial bookmark serviceがそれに近い。このとき計算機の役目はワタシをシミュレートするのではなく、ワタシに似た人を探してきてくれるだけなのだ。それならキカイにもできそうだ。
  • いまのところ六十億人いる人間から、私(Alice)に似た人を探してこれるためには、私に似た人(Bob)はその完全な知識を私(Alice)に公開している必要がある。その逆に、私に似た人(Bob)が私(Alice)を、私(Bob)と似ていると思うには、私(Alice)に関する完全な知識をpublicにしておかなければならない。どんな私だって、私のすべてなどさらけだせるものではない。私を隠したまま私に似た人を探してくることはできるのか。私(トビハネ)が人工知能とプライバシーの境界領域に関する研究をしているのはこのような理由からなのです。でも、これって・・・人がふだん人にやっていることとかわらないのかも。

*1:どうもソースがはっきりしない。昔SONY CSLの増井さんに聞いた話。実物って松下のこれだろうかhttp://panasonic.co.jp/rekishikan/product/product02.html)。

鴨志田穣について

  • 内田春菊西原理恵子の著作に惹かれるのは、単に作品からの印象のみならず、彼女らのスキャンダラスな生活に深くコミットしたエッセイや漫画や映像に触れる機会が多いからかもしれない。そのような経験なくして彼女らの作品の深みに到達できないのかどうかは、残念なことに確認する術がない。ただ、彼女らの現実世界での人となりと作品が一体の評価を願っているように思うのだ。そのような評価を願う女性作家はさほど、珍しくないとも思う。
  • 元来、男はスキャンダルの中心という立ち位置があまりお得に働かない。それに依って立つ作品を作ってもあまり面白くもない。そのような立場をとる男で思いつくのは羽賀健二や大隅賢也や大鶴義鶴など、セックスアピールは強く、頭の中身はさっぱりという様な仮面を被るある種の芸能人であるが、言うまでもなく彼らの言動には何の思想も価値も感じない。
  • 鴨志田穣西原理恵子がひっきりなしにスクープするスキャンダルを浴びなければならないが、それに応酬する力量がない。しかも鴨志田穣の文章は、ダイナミックエアロフォルム文体と評されるように、下手くそだ。彼の作品は主に、アジア世界や戦場の猥雑さや無法さ、そしてそこでひどい目に遭っちゃってるオレの悲惨さを主題としているが、それだけをことさらに強調するあまりに、避けがたいうんざり感が漂ってしまう。彼女のスクープへの対抗手段としては非力過ぎるため、結果として、妻の座を利用してうまいこと本だしたんだろ・・・という評価は免れえない。
  • 悪趣味としか感じなかった鴨志田穣の文章が、「最後のアジアパー伝」の最終章「独立記念日の夜」と「若い米兵とのケンカ」にて開花したように思う。これまでオレオレinアジアの説明に割かれていた作文上の労力は、アジアや戦場を離れ、沖縄の米軍基地やちょんの間に舞台を移すことによって、彼の情緒と彼の闇に降りていくことに十分に利用された。その結果、どれだけ危険な戦地へ赴いたか、ではなく、どれだけ闇を誠実に記述するか、という点において、オリジナルを築いた。これは西原理恵子という強烈なメディアに寄り添っているからこそなのかもしれないが、それもまた良いんじゃねーの?

最後のアジアパー伝 文庫版

最後のアジアパー伝 文庫版

猛烈に寒い本

  • 旅行記は重かろうが軽かろうが好きなのだけど、極寒地の旅行記を好んで読んでいた時期がありました。超絶寒い場所を行き来する人々の冴えた感覚が好きなのでしょう。トラベラーは例外なく内省的になり、防寒具に交通路に真剣になるのもよい。
  • アムンゼンの伝記 僕の極地好きの原点はどうも小学生のころ繰り返し読んだこの本にあるんじゃないかと。世界で始めて南極点に到達したアムンゼンの伝記です。子供のころからなぜか極地萌えのアムンゼンは、寒さに慣れるために親が止めるのも聞かず真冬に窓をあけて薄着で寝る、という鍛錬法をしていたそうで、それが衝撃でした。資金集めを経て南極点に到達するまでの冒険を書いているのだけど、ドリトル先生航海記に似ていると思ったのを覚えています。今思うとぜんぜん違うのに。

伝記 世界の偉人 (15) アムンゼン (中公コミックス)

伝記 世界の偉人 (15) アムンゼン (中公コミックス)

  • アラスカ物語・新田次郎 流氷に取り囲まれた船から脱出して一人アラスカを横断し救援を求めにいく日系人のお話。主人公はもともと古風で大和健児的なところがあるのだけれど、オーロラをみて気が狂いそうになったり食料がなくなって極限状態になったり、ともかくその内省っぷりが萌えです。最終的にはアラスカエスキモーの移住を取り仕切ったり、アメリカインディアンと領土の交渉をしたり。モーゼのような人です。

アラスカ物語 (新潮文庫)

アラスカ物語 (新潮文庫)

  • おろしや国酔夢譚井上靖 日本船がうっかり帝政ロシア時代の北方領土に漂着してしまい、なかなか日本に返してもらえない、という話。女帝エカテリーナに日本に返してもらう許可を得るためにウランバートルあたりから(わざわざ!)ペテルブルグまでトナカイのそりでいくのであるが、ロシアを相手にいろいろな困難が次々と降りかかるわけで。この人母をたずねて三千里のマルコの次くらいにかわいそうですが、あんまり悲壮な感じがしないというか・・・主人公強いんだねきっと。

おろしや国酔夢譚 (文春文庫)

おろしや国酔夢譚 (文春文庫)

  • パタゴニア椎名誠 椎名誠旅行記というのはどうにもマンガちっく*1で、まあ面白いとはおもうのだけど、いかにも心に残らない。この人こんな本ばっかり書いてよくストレスたまらないよなぁというのが留保ない感想なのだけど、このパタゴニアはなぜか心に残る部分がある。ビーグル水道というパタゴニアの水道をチリの軍船で進み、南極に程近いチリ軍の観測所(?)に行く、という話なのだけどれど、まず水道の様子がなんとも壮大荘厳であること、厳しい自然の中を進む軍船の閉塞感、そこに従事する軍人のやれやれ感がいろいろマッチしていい感じの内省感です。あと、創作なのか演出なのか実際の感情なのかわからないけれど、椎名誠自身が奥さんとの関係を内向きに見つめなおす感覚が全体をうまく覆っていて、彼のほかの旅行記にはちょっとないような情緒感があります。

パタゴニア―あるいは風とタンポポの物語り

パタゴニア―あるいは風とタンポポの物語り

  • トゥバ紀行・メンヒェル・ヘルフェン この本は昔も紹介したような気がするけれど、まあいいや。ロシアと中国のハザマにパワーゲームの結果奇跡的に数十年間だけ独立が成立した遊牧民族国家の紀行。いろいろなラッキーが重なってその国に長期滞在できた唯一の西側の人間(冷戦時だから)が作者の貴重な文章です。生活様式や文化、文字、食料、政治、ジャーナリズムとさまざまな社会的側面が記録されているのも面白い。この本は別に内省的ではないですが、もともと国の形を必要としていない人々が、政治的祭り上げによって国を与えられ、そしてそれがやはり自分の意思とは無関係に政治的に磨耗し、最終的には政治的にも文化的にも民族的にも分解吸収される、という日本にいると感じようのない感覚が味わえます。くだらないたとえをするならば、まったくやる気のない高校生のクラスがお化け屋敷を企画したら天然ボケでわけのわからないものがいつのまにかできあがり、そしてそれがあっという間に崩壊するというような。ちなみに中国が領有を主張していた関係で、今は台湾がその領有を主張していたりするらしいw まだ買えると思うけど、もう絶版。

トゥバ紀行 (岩波文庫)

トゥバ紀行 (岩波文庫)

  • サハリン島チェーホフ なんともとりとめのない本で、決してお勧めはしないけれど、いろいろいろいろ印象的ではあります。いわゆるロシア的なかにから何まで、呆然とするほどくどい会話や、サハリンの(まったく不毛な)開拓地に暮らすあきらめに満ちた農民のすさんだ生活が、延々と記述されています。長くて長くて、すごく不毛で、読んでるうちにこっちが内省的になる。たぶん絶版なので図書館で。

チェーホフ全集〈12〉シベリアの旅 サハリン島 (ちくま文庫)

チェーホフ全集〈12〉シベリアの旅 サハリン島 (ちくま文庫)


カナダ=エスキモー (朝日文庫)

カナダ=エスキモー (朝日文庫)

  • なぜこのエントリを書いたかというと、今神々の山嶺を読んでいて、久しぶりにいかに自分が極地ものが好きかを思い出したからです。

神々の山嶺 1 (愛蔵版コミックス)

神々の山嶺 1 (愛蔵版コミックス)

*1:マンガが心に残らないという意味ではない

変な国にラブを感じる

  • 英国のサフォーク沖に、Heaven.coというIT企業(http://www.havenco.com/)がある。要はサーバをhostingする会社なのだと思うのだが、見た目がいかしている。こんな感じ

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f9/Sealand_fortress.jpg

  • んでこれは何かというと、この要塞がsealandという一つの独立国家として現在も成立しているらしい。

シーランドとはもともと第二次大戦時に英国の海上要塞として建造された構造物で、戦後放棄されていたところを元英国陸軍少佐・当時は海賊ラジオ放送者だったロイ・ベイツ氏一家が1967年に実力で占拠し勝手に独立国家を宣言したもの。
英国としては当然独立など認めないところですが、少なくとも1967年当時は英国の領海外であり司法権がおよばない(と考えられた)こと、独立を宣言したロイ・ベイツ氏(現、シーランド公ロイ一世)が統治権国際法的にも有効であると主張して居座り続けたことから事実上の黙認、変人一家の趣味として国際的にスルー状態となっていました。 (売ります:海上独立国家シーランド - Engadget 日本版)

  • sealandはサフォーク沖10kmに位置する。10Km? 当時の国際法など知らないけれど、イギリス政府簡単にあきらめすぎじゃないかい?とおもうのでgoogle earthで調べる(51 53' 40'' N, 01, 28' 57'' E)。すると場所はこんな感じ。もやもやと緑なのは陸ではなくて普通に海らしい。多分あきらめたんじゃなくて、心底どうでもよかったんだなイギリス政府w


  • んで、sealandで営業するHaven.coのいかした商売は、その法的不安定性を逆手に取ったセキュリティビジネスである。お客さんの大事なデータを扱うサーバのセキュリティ、ウチは万全! と思っていても、国家が秘密鍵の開示を要求してきたら法律上それには逆らえないよね...! 米国のNSAとか中国のgoogle検閲とか超コワイ...>< でも大丈夫...! sealandは離れ小島だから外部からの進入は物理的には超困難! しかも独立国家sealandはみんなのセキュリティを国家としてバックアップ!これで万全だよね! やった...! (はまちちゃん風)ということなのらしい。
  • もう一つのウリは、著作権法はウチの国では]やってないから著作権データをこっちにどんどんよこしてくれれば悪用してもつかまりませんよー、ということらしい。パナマ籍の船やケイマン諸島の会社は税金をはらわなくていいらしいが(いわゆるTax Haven)、それの著作権版(コピーライト・ヘイブン)。
  • なんかこういう法的に不安定な場所ってすごく引かれるんだよね。軍艦島とか、大宮亡命市役所(大宮市亡命市役所)とか。例になってないかw 

See also Official government page? Principality of Sealand - Become A Lord Or Lady With Sealand,
and also Sealand - Wikipedia.

M-1グランプリを予習する

POISON GIRL BAND (吉本興業 東京)
フットボールアワー (吉本興業 東京)
ザ・プラン9 (吉本興業 大阪)
麒麟 (吉本興業 大阪)
トータルテンボス (吉本興業 東京)
チュートリアル (吉本興業 大阪)
変ホ長調 (アマチュア)
笑い飯(吉本興業 大阪)
敗者復活戦勝者(12/24決定)

See official web page, screenshot
and also M-1グランプリ - Wikipedia

  • 注目は変ホ長調(アマチュア)。41才と36才の現役未婚OLで、痛々しいのがウリなのだそうです。それにしても素人が並み居るプロ芸人を押しのけて決勝出場を決めるというは驚異的です。

変ホ長調については, screenshot

って感じでしょうか。変ホ長調がBest 3に入ったらマジすごいです。熱いです。

  • 本番前の予習です。


http://youtubech.com/test/read.cgi%3Fdl%3DBYkMe_Z-XKw%26ext%3D.flv


  • 麒麟 (M1GP 200?) 人は過ちをくりかえす〜♪




  • 変ホ長調(M1GP 2005予選) ゆるゆるとろとろです。


  • 笑い飯(M1GP 2005決勝) Happy birth day to you〜♪


  • 敗者復活戦勝者 12/24決定

年末にはこの映画をみよう第三弾(父、帰る)

  • 12年前に会ったきりの父親。唯一の手がかりは聖書に挟み込まれた不鮮明なモノクロ写真のみ。反抗期の弟と思春期の兄と厳格な父3人のロードムービー
  • 天候と空の光の色が美しい。そしてしん・・・とした静けさがある。朝、昼、午後、夕方、夜、晴、薄曇、曇り、雨、土砂降り。その時間その天気が持つウクライナの光を敏感に捉え、フレームに入るものすべてに丁寧に気を使い、撮影されたのだと思う。
  • 喧嘩、空腹、押し付け、わがまま、愛情への渇望と葛藤、不満と反発。親子の旅に立ち現れては消え、繰り返し増幅されるのは、合理的な言葉を持たない父親の押し付けと、不合理にもそれに従わなければならない息子の反発だ。そしてそれは父殺し願望に高まる。原始的な感情のぶれと増幅を丹念に描写する映像をじっと見ているうちに、まだ僕が漢字をあまり読めなかったころの親に対する感情をとてもたくさん思い出させてくれた。「父、帰る」で描かれるのは、暗いながらも、まっとうできっぱりとしたステレオタイプの親子関係である。
  • この映画では、どのシーンをとっても刺激的だったり派手だったりする仕掛けはみあたらない。引き込まれて目が離せなくなるのは、見に覚えがある緊迫した心理状態のたゆまざる変化と、ノイズのないクリアで美しい映像の組み合わせが見事なためだろう。音楽、映像、ストーリー、そしてテンポがざっくりと、しかし、きっちりとはまったパズルのようだ。傑作。
  • そしてこの映画の重要な点は、全体の物語(親子の旅の物語)をまるごと相対化する外部の物語の存在である。聖書、一週間、パンとワイン、エディプスコンプレックス、魚。撮影後すぐ溺死したといわれている兄役の方に冥福をお祈りします。

screenshot
and also 父、帰る / コンスタンチン・ラヴロネンコ - DVDレンタル ぽすれん.

父、帰る [DVD]

父、帰る [DVD]

  • 追記:この映画が今年の一位でした。見終わった後はしばし呆然としました。ラストには唖然とします。そしてとにかく絵が美しいです。まず主人公の少年の反抗的な表情が美しいです。
  • 森とか光の撮り方がいかにもロシアのアート映画です。タルコフスキー監督のストーカーを現代的にしたような。タルコフスキーの時代よりは機材も進化しているので映像がシャープで見ていて気持ちがいいし、このフレーム、この光!ってとこでばっちりきまってます。かといってハリウッド映画のようにあざとくはないし。
  • 女はあまり出てこないので母性とエロスはちらり程度です。でもそのちらりがなかなかw そして!村上春樹ファンは必見です。海辺のカフカとは世界観がかなり一致します。ジョニーウォーカーとかは出てきませんが、エディプスコンプレクス繋がりとか、XXXXXXとか。

ストーカー [DVD]

ストーカー [DVD]

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)