ミックスベジタブルとシューマイ

  • 書いているだけでもいやなのだけど、今日買った弁当にはミックスベジタブルとシューマイ入っていた。ミックスベジタブルとシューマイが大嫌いである。
  • シューマイは冷凍食品でなければむしろ大好きである。餃子でもシューマイでもつくねでもソーセージでも、ひき肉製品には目が無い。しかし冷食のシューマイは絶望的にまずい。点心は肉といっしょに香味野菜とラードなんかをまぜて練って作るのだけど、その何かラードのかわりに入れたラード的なもののにおいに吐き気を覚える。増粘剤とかなんかよくわかんないものをひき肉にまぜて増やし、こってり感はなにかの調味料でごまかしているんだろうけど、ああいうシンプルな食い物をどうやったらあんなにまずく作れるのか不思議でしょうがない。
  • とうもろこしも、グリンピースも、にんじんも、冷凍されていない真っ当な出自のものどもならば別に嫌いではない。むしろ好きだ。なのに、これらが冷凍され混ぜ合わされ袋に詰められミックスベジタブルになると悪魔のようにまずい。腐った野菜を噛みしめる新手の地獄にきたような気分になる。最悪なのは、ミックスベジタブルを炊き込んだピラフ的なものだ。悪魔的にまずいにおいがご飯に染み込んで箸をつけられなくなる。ジャイアンシチューのほうがまだ食えると思う。もし俺が米作農家で、しかも営々と丹精した自分の米が次々とミックスベジタブルを炊き込んだピラフに変身しているのだとしたら、ちょっと人生考えてしまうだろう。
  • 両方に共通しているのは、調理側の合理性を優先させた素材だ、ということだ。シューマイは、サイズも小さくて、手軽に一品増やせて、しかもご飯がすすむので弁当にはもってこいだ。しかしあれをまじめに作ろうと思ったら、わりと手間がかかる。500円の弁当に、副食的にぽつんと手作りシュウマイを入れることはコスト的にできないだろう。従って冷食を使うしかない。ミックスベジタブルも、手軽に見た目を華やかにできる上に*1、粒がそろっているため扱いもラクで、しかも腐らない。両方とも調理する側の都合を考えて使われる素材であって、決して食べる側の満足を考えれば使わないはずだ。
  • 別に500円の弁当に、手作りシューマイ入れろ、って文句をいっているわけではないのです。同じコストでも創意工夫すりゃいくらで冷食シューマイよりうまいもんあんだろ!と怒っているだけです。シューマイとミックスベジタブルのピラフのランチ。毎日これならハンスト、のち、暴動、です。
  • もう一つ、べつにそこまでまずかないけれど、んんん?と思うのが生茶。ちゃんと味を見ると、塩気のないコブ出汁とかシイタケ出汁のような味がする。というか、コブ出汁とかシイタケ出汁をまねた化学調味料の味な気がする。続けては飲めません。安い煎茶を買うと、なーんか塩抜き塩コブ茶を飲んでいるような気分になることがあるけれど、それと同じなのだろうか。

*1:俺にとってはすでに吐き気を催す彩色だけど