友人がイラクへ派兵される

  • 日本人は自国の軍隊(あえて軍隊と書く)について、あまりに知識がない。僕は、国防総省(ペンタゴン)の情景は思い浮かべることはできても、市谷の情景を思い浮かべらることはできない。日本のマスコミは、びっくりするくらい日本の自衛隊について報道しない。 映像としては、米軍の情報のほうがよっぽど潤沢に報道されているように思う。
  • イラク派兵に賛成、反対、という議論があった。撤退の時期についても、議論があった。賛成も反対もなにも、自衛隊イラクが何をしているのか、全くわからない。派兵の規模や周辺の治安状況についての報道はあっても、日本の自衛隊PKOが質的に他国のPKOとどう異なるのか、どのような貢献がイラクにあるのか(あったのか)、そういった情報がなければ、賛成も反対もしようがない。
  • 友人がイラク自衛隊員として明日派兵される。友人と書いたけれど、学校では後輩、人生としては先輩の人だ。大体5年間くらい、毎日顔をあわせていた人で、その人からうけた影響は計り知れない。その友人から聞き、もっとも衝撃をうけたのは、自衛隊員は十代から死生観を持つ、という言葉だ。僕は戦争が起こるか重い病気にらない限り、死生観は老いるまで持つことはないと思う。
  • 自衛隊が合憲・違憲とか、派兵賛成・反対とか、そういうことはここでは書きたくないけれど、自衛隊の活動が質的・量的に吟味され、評価・批評される土台があるべきだと思う。イラクの国に大きく貢献して、無事に帰ってくることを祈るばかりです。