慰めるとは何か

  • 他人を慰めるのは難しい。つらいことがあったときに、それを他人に打ち明けるのは勇気がいる。つらさを打ち明ける恥ずかしさよりも、つらさを共有できないつらさが勝ったときに、悩みは言葉となって開示されるのだと思う。
  • 慰める、という行為は不遜な行為であるように思う。つらいことがあった人に対して、かける言葉など俺にはもてないように思う。その人のつらさを和らげる言葉をかけたいにもかかわらず、その人の苦しみを増やす言葉をかけてしまいそうで怖いからだ。
  • しかし慰めるほうも、勇気をもってその怖れを乗りこるべきだと思う。自分が他人に慰められた時のことを思えば、どんな言葉で慰めてもらったかなど、さほど問題ではない。慰めてもらった、という事実が重要だったはずだ。
  • 怖れてもなお、その人に親しみがあればあるほど、その苦しみに立ち入りたいという気持ちを抑えることができない。これはエゴかもしれない。おせっかいって難しいよね、との問いに友人は。

うん。多少エゴだけど、それだからこそ、パワーがあるじゃない、よくもわるくも。エゴって。