稲刈りをした

  • 渋沢へ稲刈りにいった。飲み友達に「稲刈りいかない?」といわれて「行く行く!!」とついていった。従って俺はいったいどういういきさつで誰の田んぼの誰の苗を刈ったのか今ひとつわからない。ちなみに、稲刈りにいったよ、と友達に報告したときに、「えーまじまじ、面白そう!」と言う人と、「何でまた稲刈りに??」と言う人と、反応がきれいに二分するのが面白い。
  • ともかくも、古代米とやらを刈り取ってきた。まあ草刈と対して変わらん・・・というのが素直な感想。米は大体30坪で一俵(60KG)取れれば上出来なのだそうだ。最近はその7割、40KGくらいらしい。おそらく俺は月に5-10KGたべてるから、一年で大体85KGくらいだろう。ってことは、俺が一年食っていくためには、大体60坪の田んぼが必要ということになる。60坪の田んぼを稲が実るまで世話していくのはどのくらい大変なのだろう。しかも、この値は平地で、すでに田んぼが出来上がっていて、利水されていて、化学肥料を使って、の話だ。
  • 人件費/粗利益(=労働分配率)>0.5の企業の経営はすでに終わっている、という。しかし、純粋に自分の食べる分を(米だけでなく)自分で賄う(自給率>1)、というのは奇跡のような話であって、自分が食べる分/自分が作れる分を1より小さくできる人など、ベジタリアンな農家を除いては日本にはほとんどいないだろう。
  • いまさら自給自足の生活をしてみたい、などというつもりはない。本職は計算機科学者なのであって、その仕事をあきらめて自給自足に入ったところで、誰も何も得しないだろうし、生産性が高い領域は人それぞれである。でも、でもである。いつ古代の昔へ漂流教室みたいにタイムスリップしないとも限らないし、核戦争でもおこって荒野一人ぼっちになるかもしれないし、飛行機が無人島に墜落して俺だけ助かったりするかも知れないのだから、せめて基本的な米と野菜の作り方だけでも修得しておきたいなあと思ったりしてみた。