うまい店の面構え

  • うまいレストランはその構えでわかる,という人がいる.俺はさすがに構えだけではわからないのだが,客単価3000円以上くらいの店だったら,看板やメニューを見ればだいたいわかる.僕が判断基準になると思っているのは主に野菜で,そのとき旬の野菜をちゃんとメニューに見える形で出している店は信頼できると思っている.ハズレ率が高い創作和食系なら,秋に,水菜やトマト,ほうれん草なんかがメインなら期待薄である.一方,例えばきのこや春菊の文字が見えればちょっとは信頼できそうである.
  • 魚も確かに旬のものが入っていれば同様に期待できるわけだけれど,魚の場合は例えば同じ単価の鯵でも時期やルートで全く味が違ってくるので,値段は安いのに魚の扱いが優れている,という店を外側から判断するのは難しい.たとえそのときおいしかったとしても,そのときだけたまたま,ということもありえる.何回か通って食べてみないと俺にはわからない.
  • 野菜の扱いがきちんとしている店が信頼できると考えるのは,野菜は単価が安く,種類が多く,下ごしらえに手間がかかり,素材と料理法の相性が一様ではないからである.野菜の種類と調理法がうまくマッチしている店はおおむね手間をかけた誠意ある料理をだしてくれるはずである.
  • 問題なのはうまいヒルメシ屋の見定めである.ヒルメシに日常的に払えるお金は多くても800円までだから,原価率を高く40%と見積もっても320円.320円で揃えられる肉や野菜はたかが知れているので,判断基準が店の面構えと客の入りくらいしかない!なにかいい方法はないものか.